除雪・雪かきはやっぱり大変?ちょっと調べてみた。

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いやー降りましたね、雪。僕も今シーズン初の雪かきをしました。僕は雪が結構降る所に住んでいるのですが、久しぶりの雪かきは案の定大変!働いていると、平日はそこそこに、土日にまとめて除雪をするということが多いですが、月曜日は仕事になりませんね。午後なのに寝起きみたいな顔してるよ、と指摘されてしまいました・・・

今回は、雪が降る地方の人にとっては、切っても切り離せない、除雪・雪かきについてちょっと調べたので書いてみたいと思います。

雪かきと除雪の違いって?

雪かきと除雪ってちがうの?ってことですが、辞書を引いてみると、「除雪」はその名の通り、積もった雪を除く、片づけるという意味なのに対し、雪かきは積もった雪を掻いてのけること、とあります。

う~ん、よくわからないですね。では「掻く」という言葉を調べてみましょう。

辞書によれば、「手やそれに似たものであたり一帯にある物を引き寄せたり押しのけたりする」というのが一番近いですね。手や、それに似たものという文言から、手の延長線上のものであるととらえることができる道具を用いて除雪を行う行為と考えてよいと思います。

ここでいう手の延長線上、とは、言い換えれば手の代わりに用いることのできるもの、と考えるとわかりやすいでしょう。その意味でいうと除雪機やブルドーザー(豪雪地帯は、こんなのも出ます)による除雪は「雪かき」の範囲外になります。

雪かきは広い意味で、除雪に包含されている一つのジャンルになるわけですね。

そもそも雪かき・除雪って辛いの?

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雪が全く降らないところに住んでいる人にとっては全くぴんと来ないと思いますが、雪かき、はっきり言って辛いです。一苦労です。なかなかの運動になります。

いやいやいや、雪って軽いし、やってみると、意外にパッと終わっちゃうんじゃ?と思う方も多いでしょう。まあ、ぶっちゃけパッと終わる終わらないは雪かきをする面積によるんですが、雪って、結構重いんですよ。

融雪装置の秋田雪国科学|ルーフヒーティング、ロードヒーティング

↑のサイトによれば、1立方メートル当たりの雪の重さは

新雪 およそ50kg~150kg
小締り雪 およそ150kg~250kg
締り雪 およそ250kg~500kg
粗目雪 およそ300kg~500kg

 

 となっております。

でもこれだけでは、そもそもキューブ上の雪なんかあるわけないですので、ちょっと実際の状況に近づけてみましょう。

例えば、仮に6畳弱=約10平米のスペースに、一晩で30センチ雪が積もりました、と。この分量を雪かきをするとなると、

0.3m × 10㎡ = 3㎥

となり、上の表に照らし合わせれば、たとえ新雪だとしてもおよそ150kgから450kg近くの雪を片さなければなりません。なかなかの分量ですよね。

片づける場所の広さで、程度の差はあれど、田舎のおじいちゃんおばあちゃんが雪かきをして片付けるには、なかなか骨が折れる量だというのがわかるのではないでしょうか?

日本屈指の超豪雪地帯、酸ヶ湯

近年、豪雪地帯としてよく青森県の酸ヶ湯温泉が取り上げられますが、酸ヶ湯は一日で多いときに2メートル以上の雪が降るわけですから、除雪機やブルドーザーなしでは人間が1日つぶしても片づけられるわけがないですよね。絶望ですね。

ちょっと調べてみると酸ヶ湯では1日で最大 556cm もの雪が降ったという記録があるようです。いやあ降りも降ったり、もはや人力では対応不可能、機械でももうこれはフル稼働どころじゃない、どうやってこの量の雪に立ち向かったのだろうって感じです。

雪かき・除雪の仕方って?

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ちょっと話が横道にそれましたが、そもそも雪かきってどうやるのでしょうか。これにはいろいろな手段がありますが、共通するところを言えば、邪魔になっている雪を邪魔にならないところに片づける、ということではないかと思います。

具体的な雪かきの方法は、使う道具によって様々です。

シャベル

簡単な雪かきですと、シャベル単体でやれてしまいます。プラスチック製と金属製がありますが、新雪など軽くて片づけやすい場合はプラスチック製を、冬の後半、雪が解けたり固まったりを繰り返し、固くなってしまったときに、それを崩しつつ片づける場合は金属製のシャベルを使います。

ひと言で金属製のシャベルと言っても、軽くて扱いやすいアルミ製のシャベルは新雪の柔らかい状態のときに使ったり、鉄製の、重いですが、固い雪に対して貫通力のあるシャベルは溶けたり固まったりを繰り返し、固くなった雪をほかすために使ったりと、状況に応じて使い分ける必要が出てきます。

 

 

スノーダンプ

スノーダンプは大きい角形のシャベルに、スノーダンプを押すための取っ手がついています。押すタイプの「そり」の橇の部分がシャベルになっている、と言い換えることもできますね。種類としてはシャベルと同じく、ポリカーボネート製と金属製があります。

ポリカーボネイト製の特徴は何といっても軽さです。女性にも取り回し可能ですので、効率よく雪を片付けることができます。

金属製の特徴はなんといっても貫通力です。少し重たいですが、固い雪をガツガツづけられます。こちらはやはり男性向けでしょうかね。

スノーダンプで雪をガッとすくって、雪を一気に片づけます。ポリカーボネイト製のものを、まだ雪があまり積もっていない状態のときにアスファルトの上で使うと、底が傷んでしまうので、スノーダンプを滑らすように雪を軌道上に少し敷いておくと、押すときの摩擦も減り、雪かきが楽になります。また、専用のスプレーをつかうと摩擦が軽減でき、運ぶのが楽になるようです。

豪雪地帯で、人力で除雪をする場合はスノーダンプが欠かせません。

スノープッシャー

スノープッシャーはここ10年くらいで出始めた、スノーダンプとシャベルを合体させたような形の雪かき器具です。スノーダンプとシャベルのハイブリッドタイプですから、両方の使い方ができます。

スノープッシャーをスノーダンプのように雪を押して片づける場合、雪と自分の体がスノーダンプに比べて離れることから、近年では雪下ろしに使われることが多くなっている印象です。

 

浅香工業 金象 プラ スノープッシャー 柄共

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最後に・・・

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雪が降る所では1月2月が冬の本番です。冬を越すということはいかにここを乗り切るか、ということでもあります。除雪には行政で予算が組まれるところもあり、この時期は業者フル稼働です。豪雪地帯は雪が降らないと飲み屋に人が集まらなくなったりして、町の景気が悪くなるという話もあるようです。

 

 

伸和(SHINWA) スノーダンプ(特大) レッド (R)

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