ビジネスに使える心理学!NLP(神経言語プログラミング)のビジョンメイキングとタイムライン紹介~後編~
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前回の前編では、理想的な未来を思い浮かべて擬似体験することで、自分の殻を破り、なおかつ目標達成に向けたモチベーションも上がるというビジョンメイキングを紹介しました。
今回は後編の「タイムライン」を紹介します。
タイムラインの概要
タイムラインは、ビジョンメイキングの兄弟のようなものです。
ビジョンメイキングが出来たら、是非とも次にチャレンジして欲しいのが、このタイムラインです。
タイムラインとは、その名のとおり、「時間の線」です。
そこには、現在から未来へ繋がる線があります。もちろん、それは「そこにある」と「仮定」した線です。目に見えるわけではありません。
「そこにある」と「仮定」したタイムラインを使って、現在から未来へ行き、そして未来から現在に戻ってくる、というものです。
タイムラインの効能
タイムラインをやることで、ビジョンメイキングでも体験した「理想的な未来」を疑似体験出来るのですが、その体験の仕方が少し違います。
5年後なら5年後、10年後なら10年後に一気に飛んで
疑似体験するビジョンメイキングと違い、タイムラインは、
「1年後の未来」、「3年後の未来」、「5年後の未来」、
という感じで刻んでいきます。
そして、「理想的な未来」が「5年後」だとしたら、「5年後の未来」を体験した後に、今度は逆に、「3年後の未来」、「1年後の未来」、と、戻ってきます。
それをやることにより、「時系列順で、どうやって理想的な未来に近付いて行ったのか?」(「理想的な未来が「既に起こったこと」であると
仮定するので、過去形で書かせてもらいます)、そして、未来から現在に戻ってくるときには、「理想的な未来にするためには、「それまでに(この場合なら、「3年後」の段階と「1年後」の段階に)何をしておけば良いのか?」が分かります。
タイムラインのやり方
数歩、歩けるスペースを部屋の中で確保
まずは、4~7歩、歩幅は狭くて良いので、歩けるスペースを部屋の中で確保してください。
4~7歩としたのは、「1ヶ月後、3ヵ月後、6ヵ月後、1年後」として、理想的な未来が1年後の場合なら4歩で済むけど、そこに3年後、5年後、と、5年後まで加わると、6歩になり、10年後なら、さらに10年後も加わり、7歩となるからです。
(20年後なら、もう一歩、30年後なら、さらにもう一歩
増やしてください)
歩幅は広くせず、狭くて良いですので。ちょこちょこっと歩く感じで。目を閉じてやっていただくので、そもそも大きく歩かないほうが安全ですし(笑)
方向は、「自分の前にスペース」を作ってください。
目を閉じて、前に進んで行きます。
「前」が、未来です。一歩進むごとに、先ほどの「1ヶ月後、3ヵ月後・・・」というように、未来へと進みます。
そして、未来へ行ったら、また今度は「現在(過去の方向)」に「後ろ向き」で戻ってきますので、目を瞑ったまま、「後ろ向き」で少しずつ後ろに戻っていくことを最初から想定しておいて下さい。
「何年後」かを想定する
「何年後」の理想的な未来かを設定しましょう。
この記事では、出来るだけシンプルに説明するために、1年後とさせてもらいますが、3年でも5年でももっと先でも大丈夫です。「理想的な未来」でやることは同じですし、「それまでの途中経過の未来」でやることも同じです。
3年や5年や10年とした場合は、「それまでの途中経過の未来」が長くなるので、同じことの繰り返しが長くなるだけです。
実際にやってみましょう
まずは、タイムラインの「現在」の位置(目の前に4~7歩移動出来るスペースがある状態)で、目を閉じてください。
何度か深呼吸して、リラックスしてください。
今、あなたは、過去と未来を繋ぐタイムラインの上にいます。
あなたの前にあるのが、未来へ続く道。
あなたの後ろにあるのが、過去へ続く道。
これからあなたは、理想の未来に、少しずつ近付いていきます。
では、まず、一歩前に踏み出してください。
そこは、1ヶ月後の未来です。
あなたの理想の未来に、1ヶ月近付きました。
この1ヶ月で、少し上手く行ったことがありました。
一体、何が上手く行きましたか?
また、この1ヶ月で、あなたはそれまでしていなかったあなたが憧れる未来に近付くための行動を取りました。
いったい、何をしましたか?
あなたが少し上手く行ったことで、喜んでくれた人たちがいます。
一体、誰が喜んでくれましたか?
その人たちの喜びの表情、声、言葉を聞いて、あなたは、どんな気持ちがしますか?
では、次に、3ヵ月後の未来へと移動します。
一歩前に踏み出してください。
そこは、3ヶ月後の未来です。
あなたの理想の未来に、3ヶ月近付きました。
この3ヶ月で、さらに上手く行ったことがありました。
今度は何が上手く行きましたか?
また、この3ヶ月で、あなたはそれまでの成果をさらに高めるために、ある工夫をしました。
この3か月で、何をしましたか?
あなたの周りの人は、あなたが更に上手く行ったことで、喜んでくれるでしょう。
その人たちは、どんな表情で、どんな声ですか?
では、次に、6ヵ月後の未来へとフォーカスします。
一歩前に踏み出してください。
そこは、6ヶ月後の未来です。
この6ヶ月で、さらに上手く行ったことがありました。
さらにうまくいったことは何でしょうか?
また、この6ヶ月で、あなたはそれまでしていなかった建設的かつ、理想の未来に近付くための行動を取りました。
今度は何を行いましたか?
あなたがさらに上手く行ったことで、あなたの仲間だけではなく、さらに周りの人も幸せを感じてくれているでしょう。
誰が喜んでくれましたか?喜んでくれる人の数はどうでしょうか?
その人たちの喜びの表情、声、言葉を聞いて、あなたは、どんな気持ちがしますか?
では、最後に、1年後の未来に意識を移動しましょう。
一歩前に踏み出してください。
そこは、1年後の未来です。
あなたの理想が叶った未来です。
あなたを、目の前のさらにたくさんの人たちが祝福してくれています。
大勢の人たちが祝ってくれていることは何でしょうか?
みんなは、どんな表情をしていますか?どんな声ですか?どんな言葉をあなたに投げかけていますか?
あなたがこの1年間で成し遂げたことは多岐にわたります。
あなたがその中で一番誇っていることは何ですか?
あなたがその中で一番、「周りを幸せにした」と思うことは何ですか?
何故あなたは、それらのことを達成できたと思いますか?
この1年間であなたはどう成長して、成長したことが
どのように目標達成に貢献したと思いますか?
この1年間であなたが取った行動の中で、目標達成に対して
最も効果的だと思うのは何ですか?
あなたは目標達成したことに対して、どのような気持ちですか?
目の前の大勢の人たちは、何故こんなにも喜んでくれるのでしょうか?
周りの人が、あなたの目標達成によって、幸せを感じています。それを見て、あなたの思いはどうでしょうか?
目標達成のために、あなたは誰に協力して貰いましたか?
では、そろそろ現在に戻っていく時間です。
まずは、6ヵ月後の未来へと戻ります。
身体の向きはそのままで、一歩後ろに踏み出してください。
そこは、6ヶ月後の未来です。
先ほど味わった1年後の理想的な未来のために、あなたは、この6ヶ月後の未来では、達成しておかなければならないことを考えてみましょう。
どこまで行動していますか?
誰に協力して貰っていますか?
ここまで達成できた一番大きな要因は何ですか?
あなたが工夫してきたことは何ですか?
次に、3ヵ月後の未来へと戻ります。
身体の向きはそのままで、一歩後ろに踏み出してください。
さて、3ヶ月後の未来にやってきました。
1年後に到達していたい未来のために、いまから3か月後の未来で達成しなければならないことを考えましょう。
どこまで行動していますか?
誰に協力して貰っていますか?
目標を達成できた要因は何でしょうか?
あなたが工夫してきたことは何ですか?
次に、1ヵ月後の未来へと戻ります。
身体の向きはそのままで、一歩後ろに踏み出してください。
そこは、1ヶ月後の未来です。
理想とする1年後の未来のために、あなたは、この1ヶ月後の未来では、必ずやっておかなければならないことは何でしょうか?具体的な目標を掲げましょう。
目標に対して行動していますか?
立てた目標に対して誰かに協力して貰っていますか?
目標に対して工夫すべき点はなんでしょうか?
最後に、現在へ戻ります。
身体の向きはそのままで、一歩後ろに踏み出してください。
そこは、現在です。
あなたは戻ってきました。
自分のペースで良いので、ゆっくりと目を開けてください。
いかがでしたでしょうか?
理想の未来はどんな感じでしたか?
「現在から未来へ行く旅」と、「未来から現在へと戻る旅」で、見えるもの、やっていたことは違いましたか?
「未来から現在へと戻る旅」で、6ヵ月後、3ヵ月後、1ヶ月後に「すべきこと」は見えましたか?
もし見えたなら、メモしておいて、まずは、1ヶ月後に、
実際に行動しましょう。
そして、そのためにも、「では、1ヶ月後に向けて、今日、何をすべきか?」を考えて、行動しましょう。
簡単なことで良いのです。基本的に人間は怠け者です。
ですから、「○○の情報をネットで検索する」とか、そんなことでも良いのです。
それだけでも、「それをしなかった過去」に比べて、確実に違う未来を作り始めていますから。
まとめ
タイムラインは、理想の未来を味わいつつ、「そのためにすべきこと」を時系列で気付けます。
是非とも、以前の自分では思いもしなかった、素晴らしい未来をその手にするために、実践してみてください。