映画に負けず面白いと評判!アニメ版リトルウィッチアカデミアの感想
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2年前、「リトルウィッチアカデミア魔法仕掛けのパレード」
という映画が公開されました。
2週間限定の公開にも関わらず、好評だったため、
映画館のいくつかでは上映が延長された人気作です。
そのアニメ版が放送中ですが、映画に劣らず面白いと
好評を博しています。
今日はそんなリトルウィッチアカデミアを紹介します。
(※ネタバレがありますのでご注意ください)
リトルウィッチアカデミアの概要
みんなを魅了し幸せにする「魔法」に魅せられた一人の女の子の
物語です。
主人公アッコ(アツコ カガリ)は、子どもの頃に、シャイニィシャリオという
魔女が行った魔法ショーを見に行って、その幻想的かつ華々しい魔法に
魅了されて、「自分も絶対に魔女になる!」と心に決めます。
大きくなって、ヨーロッパの魔女育成名門校である
ルーナノヴァ魔法学校に入学したは良いものの、
魔法の才能が全く無く、「他の魔法学校生徒なら誰でも出来る」
ホウキに乗ることさえ出来ません。
でも、「シャイニィシャリオみたいになりたい!」という想いは
決して無くなることは無く、何事にもムキになり勢いで
突っ走ってしまう性格から多くの問題を巻き起こしながらも、
そのひたむきさと一途さで、奇跡を起こしていきます。
周りに否定されても、自分の大切なものを信じ続けられるか?
アッコは、シャイニィシャリオに憧れてルーナノヴァ魔法学校に
入りましたが、そこでは、誰もシャイニィシャリオのことを
肯定的に言う人はいませんでした。
魔法学校のクラスメイトで優等生のダイアナは、
こう言います。
「魔法界ではシャリオを高く評価する者はいないのです。
(中略)ただ派手なだけの見世物魔法が長く通用するはずも無かった。
シャリオが魔法ショーを止め、姿を消してからまもなく10年。
今ではどこで何をしているか、知ろうとする人すらいませんわ」
ダイアナだけでなく、誰もがシャリオのことを否定的に言います。
しかし、アッコは、自分の信念を曲げませんでした。
「シャリオは!私に夢を与えてくれたんだよ!それは本当だもん!」
ダイアナに対してのこの返答が、アッコの心を表しています。
自分の大切なものを周りに否定されたとき、果たして
信じ続けられるでしょうか?
ましてや、当のシャリオは、行方をくらましてからもう10年になります。
そんな中、心が揺らいだり、信じ続けるのが辛くなって
止めてしまったり・・・
そんな、普通の人間なら当たり前に起こるであろうことも、
アッコは強い想いで乗り越えます。
もし、これが自分だったら・・・?
それでも自分の大切なものを信じ続けられるのだろうか?
そう考えさせられます。
そして、アッコの姿がまぶしく、胸が熱くなります。
信じる心で、奇跡を起こす
アッコが小さかった頃、シャリオは魔法ショーで言いました。
「手を伸ばせば始まるの!あなたの物語が!」
「忘れないで。信じる心が、あなたの魔法よ!」
それが、アッコの心の支えです。
魔法の才能がゼロのアッコは、ホウキに乗れなくても、
同級生が使える他の魔法も一切使えなくとも、
腐らず、魔法の練習をしたりして、決して諦めません。
時には、「今自分が持っている力」で、仲間と協力して
何とか事態を切り開こうとします。
(アッコは、身体能力はかなり高く、魔法が使えない分、
身体の力でかなりカバーしています)
シャリオの魔法ショーで覚えた魔法の言葉を、
きっと何度も練習したのでしょう、今でもずっと覚えていて、
それが役立って仲間全員を救うこともあります。
信じれば全てが上手くいく訳ではありません。
でも、時には、自分の大切なものを信じることが、
自分が前に進むための大きな力になることがあります。
そして、人は、前に進まない限りは、どんな変化も
望めないし、どんな成長も望めない生き物です。
自分の人生を切り開く上で、確かな力になるもの、
それが信じることなのでしょう。
仲間と力を合わせる
ホウキに乗って空を飛び速さを競うホウキリレーでは、
飛べないアッコのために、チームメイトが、
「ぴょんぴょん跳ねて前に進める」ように
ホウキに魔法薬を掛けて変化させました。
また、120年に1度だけ孵化するという、黄金に光り輝く蝶である
「パピリオディア」の回では、パピリオディアを救いつつ、
魔法学校が大事にしている大木も同時に救うために、
アッコと仲良しのロッテとスーシィだけでなく、
ダイアナさえも協力します。
仲間と力を合わせることの大切さ、そして、
その尊さと素晴らしさを教えてくれます。
シンプルなのに心に響くオープニングとエンディング
オープニングテーマの「Shiny Ray」とエンディングテーマの
「星を辿れば」が、歌い方にすごく工夫があったり、
技巧派だったりする訳ではなく、至ってシンプルなのですが、
そのストレートな歌い方が逆に、すっと心に入り響いて、
どちらも油断すると泣きそうになります(笑)
オープニングはアニメの顔ですから、第1話で最初に流れたなら、
「このアニメを見よう!」と思えるかどうかの瀬戸際ですし、
そうでなくとも、「あのオープニングをまた見たい!」と思えたら、
それは2話以降も見続けるための大事なモチベーションになります。
エンディングも、アニメ本編の感動をさらに倍増させるための
大事な要素です。
オープニングとエンディングのどちらかが泣きそうになる
アニメはいくつかありますが、どちらも泣きそうになる、
というものはなかなかありませんから、貴重なアニメであると
言えます。
まとめ
自分の夢に向かってまっすぐでひた向きな主人公の
信じる心が、青臭くて、でもどこかで私たちが失くしてしまった
大切なものをまだ持っているように感じて、まぶしく見えます。
何だかんだでチームワーク抜群で助け合う仲間たちといくつもの
奇跡を起こす瞬間が見れて、爽やかな気持ちになれるアニメです。